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2010年度決算特別委員会(2011年10月)
高齢者の孤立化なくす責任ある対策を
2011年10月13日 熊谷敦子議員の総会質疑
日本共産党の熊谷敦子市議は、10月13日、福岡市議会の2010年度決算特別委員会総会で質疑を行い、高齢者の孤立問題、重度心身障害者福祉手当、小中学校・幼稚園の施設整備についてただしました。
高齢者の生活を地域で支える小規模多機能施設を生活保護受給者が利用しようとしても、食費や宿泊費が保護費に算定されておらず、負担が重くて実際は利用できない問題について、熊谷市議が市の認識をただしました。市は「負担が重いと思う」と認めざるをえず、熊谷市議が市の補助を求めると、「必要な措置を講じるよう国に要望する」と答弁しました。
また、市の事業仕分けで見直しとされた重度心身障害者福祉手当について、熊谷市議は、市側が障害者に送ったアンケートの選択肢が手当の廃止を迫る恣意的なものになっていると追及。高島市長はアンケートについて「ていねいにやってる」と驚くべき認識を示すとともに、存続の要求に対しても「審議会の答申をふまえて検討する」と答えるのみでした。
学校の施設整備では、金武小学校の写真パネルも示し、家庭科室や図工室を現行基準通りに整備するよう求めました。さらに、市立幼稚園にエアコンがない問題では、市教育委員会が温度調査さえしていない実態を暴露。弁当が夏に腐敗しないかとの質問に「火を通したり酢を使う工夫をお願いしている」と教育長が答弁すると、議場にどよめきが起こりました。熊谷市議が6600万円あれば幼稚園すべてに設置できると迫りましたが、市長は「優先順位をつけて対応する」と答え、消極的な姿勢をみせました。