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議会報告

2011年12月議会

12月議会を終えて

2011年12月22日 日本共産党福岡市議団

福岡市の12月議会が12月21日閉会しました。日本共産党は市民要求の実現をかかげてがんばりました。


各区市民センター管理への民間企業参入に反対

熊谷敦子議員が市民センターに関する議案などについて質疑し、宮本秀国議員が反対討論を行いました。公共施設の管理運営に民間営利企業が参入し始めて様々な問題が生じています。3年前から体育館と市民プールの管理運営を担ってきたミズノが水質検査を4ヵ月もせず、受付係を再委託し、修繕費を水増し請求していたこと、市も現場立ち入りや抜打ち点検を一度もしていなかったことなどが発覚しました。こうしたなか今回、各区市民センターの管理運営を民間ビル管理会社に任せる議案が出されましたが、社会教育施設を営利企業に任せればサービス後退や個人情報漏えいの心配、職員の非正規化など問題があることを指摘して反対しました。来年4月から直営でなくなりますが適切な管理運営が行われるようチェックしていきます。

市職員給与の引き下げ議案が出されましたが、この13年間賃上げは一度もなく生活にも大きな影響が出ており、また関連労働者の賃金にも連動し、地域経済を冷え込ませるものだとして反対しました。その他、須崎ふ頭の市有地を異例の待遇で日清製粉に売却する議案や、市役所1階ロビーにカフェを造る改修工事に1億3,800万円もかける予算案、文化財・博物館・美術館など文化部門を経済と環境に取り込み文化の役割を歪める組織改編に反対しました。住吉小・美野島小を統合し住吉中と併設する小中連携校については用地があまりにも狭くグラウンド面積が基準の約半分、他校の3分の1しかないなど、子どもたちからのびのび学ぶ場を奪いがまんを強いることになるため反対しました。また星野美恵子議員が昨年度決算議案15件に反対し討論しました。


政治資金パーティー問題を追及し 高島市長と対決

一般質問では、中山いくみ議員が①こども病院人工島移転問題で防災面、建替試算ゼネコンヒアリングのウソ答弁、PFI事業者選定の問題をとりあげ移転中止を要求。②学校給食センター統廃合で1カ所1万3千食のマンモス化・職員リストラ計画の見直しを要求。③高島市長の政治資金パーティー問題について、市長は11月の政治資金パーティーで1,200万円を集め、九電会長はじめ勢揃いした財界人を前に「アジアのリーダー都市」「稼ぐ都市」などと誓いましたが、財界丸抱えの政治姿勢がいよいよ浮き彫りになりました。また1万円のパーティー券を副市長が市職員に押しつけたことも判明しました。市長は、議会では準備した答弁を読み上げるだけでしたが、その後の取材に「共産党としては騒いで私のイメージを悪くしようということなんでしょう」(朝日12月15日)などと述べ、無反省ぶりをあらわにしました。日本共産党は引き続き市長と財界との関係を追及していきます。

また、綿貫英彦議員は①福島原発事故を教訓にした原子力災害の地域防災計画の抜本的見直し、玄海原発再稼働反対を要求。②特別養護老人ホームについて市が再調査したとして7,500人にのぼっていた待機者数を意図的に3,500人に減らし、さらに要介護3以上や居宅、単身などの条件を設けて緊急分しか整備しない計画だということを暴露し、改善を求めるとともに、介護保険料の値上げをやめるよう要求。③保育行政について、10月で千人を超えた待機児解消のため保育所の緊急整備と保育士増員・処遇改善のための対策を提案しました。

日本共産党が提案した「TPPに関する意見書」(国に慎重な対応を求めるもの)、「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の恒久化を求める意見書」が全会一致で可決されました。


財界奉仕・市民無視の高島市政とたたかう

今回の議会には、人工島の賃貸方式導入や立地交付金増額、鉄道建設など莫大な税金投入による破たん救済を盛り込んだ「未来フォーラム」提言や、市の長期的計画にかかわる「新ビジョン」のほか、福岡市民会館・少年科学文化会館の建替え、新体育館整備、区役所の駐車場有料化、警固公園の再整備、景観計画、国民保護計画など、重要な方針・計画が報告されました。2年めに入った高島市長が第三者委員会などで市民の声を聞くふりをして無視し、大型開発推進など財界奉仕に突き進んでいることがはっきりしました。大阪維新の会・橋下大阪市長に「期待」のコメントを寄せるなど危険な言動にも注意が必要です。日本共産党は市民と共同して間違った市政と対決しつつ、要求実現へ全力でがんばります。

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