2010年9月議会
児童虐待をくり返させないために 学校施設の改善いそげ
2010年9月13日 ひえじま俊和議員の一般質問
9月13日、ひえじま俊和市議(博多区選出)は、一般質問に立ち、市の児童虐待対策などについてただしました。
激増する児童虐待 児童福祉司の抜本増を
ひえじま市議は、全国で児童虐待事件が激増し、福岡市でも前年度比45%増、過去最多となり、昨年度は6人の子どもが亡くなっている事実を指摘。本市の虐待を受けた子どもの背景調査を示して、その根本には社会的貧困があるのではないかとただしました。
市「重く受け止める」「体制強化と能力向上を」
ひえじま市議は、事件がくり返されることについて市長の責任を追及するとともに、福岡市でなぜ反省が生かされずにくり返されるのかと問い、虐待対応にあたる児童福祉司が少なく、1人で110件も受け持つ実態を告発しました。
さらに、職員の異動が激しく経験年数が浅いままに事件に対応する現状を批判。博多区での虐待死の分析調査をもとに、虐待に気づく能力を向上させる方策を提案しました。
市長は「重く受け止めたい」と答弁。「こども総合相談センターの体制充実、能力向上に努めたい」(こども未来局長)との市の答弁を得ました。
ひえじま市議は、虐待防止策として保育園、学校、保健所、病院などのネットワークをつくることの重要性をのべ、今ある地域協議会を職員体制を強化して校区ごとに開くことを提案しました。
月隈小・那珂小の学校施設改善を
福岡市では窓サッシが落下する事故が連続しておき、国が警告する事態になっています。
ひえじま市議と共産党市議団は、市民団体と協力して市内38校を点検調査(学校ウォッチング)。この調査をもとにひえじま市議は、那珂小の雨水土砂が溝をふさいで登下校に重大な影響をあたえている事例、同小で通行止の柵が児童の事故を引き起こしかねない問題、月隈小の県道のアスファルト下が浸食をおこして空洞化、崩落する危険がある問題などをとりあげました。
教育長は「調査して対処したい」と答えました。