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議会報告

2009年9月議会

教室のエアコン設置を 扇風機では温度下がらず

2009年9月14日 熊谷敦子議員の一般質問

熊谷敦子市議は9月14日の一般質問で、学校教室の冷暖房設置について質問しました。

熊谷議員は、教育委員会が初めて行った調査をもとに、扇風機を設置した教室の方がしていない教室より暑いことを報告。扇風機は熱風をかき回し先生や保護者からの「暑さで勉強どころか、子どもたちの体が心配」との声を紹介し、扇風機設置ではなくエアコン設置をと強く要求しました。

昨年の9月議会の質問で、「扇風機の設置で対応する」とした市は「扇風機設置による暑熱対策の検証」として「扇風機を設置した教室としていない教室の温度」を調査。7月1日から13日間、市内の小中学校の扇風機設置20校で、述べ201日間調査を行いました。結果は扇風機がある教室とない教室の温度が同じ日は67日、扇風機がある教室の方が温度が高い日は79日、併せて 146日が扇風機によって温度が下がっておらず、全体の72%を占めていました。

熊谷議員はこの調査資料をもとに、扇風機では教室の温度を下げる効果はないのではないかとただしました。教育長は「扇風機によって皮膚温度が低下した」「設置校からは『涼しい』などのアンケート結果があった、大半が良いとの返事」などと答弁しました。

熊谷議員は、調査で明らかになった30度を超える日が続く小中学校の例を示し、「最も望ましい温度は夏期では25〜28度」と定めた文部科学省の「学校環境衛生の基準」に違反しているのではないかとただしましたが、教育長は「30度以下が望ましい、水分補給をすることとしている」と述べました。

また、本庁舎や市の公共施設のエアコン設置が常識であるのに、学校施設だけないのには道理がないこと、8年前と比べて122億円の教育予算が減らされ、これを元に戻すだけで設置ができることを述べ、快適な学習環境を提供するのが市長の役割だと追及しました。

熊谷議員は市長が7月6日に小学校の授業を視察し、「みんな暑い?」と呼びかけ子どもらが「暑い」「エアコン欲しい」と応えたことについて、マスコミに「エアコン検討」など大きな見出しで報道されたことに言及し、吉田市長の責任で全小中学校の教室に冷暖房の設置をと迫りました。

市長は「良好な学習環境を保障する」としながらも「扇風機設置を段階的に行う」という、子どもたち・保護者・教員の願いに背を向ける従来の冷たい態度に終始しました。

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