2009年2月議会
こども病院問題
謝罪するも説明なし このまま推進することは許されない
2009年2月17日 中山いくみ市議の議案質疑
開会した2月議会で日本共産党の中山いくみ市議は17日、こども病院「検証偽装」問題で吉田市長を追及しました。
市長はまともな説明もせず、無責任ぶりがますます浮き彫りになりました。テレビ、新聞も大きく報道しました。
やっぱり答弁は虚偽だった
中山市議は、検証検討チームによるゼネコン「ヒアリング(聞き取り)」で現地建て替え試算を1.5倍にした問題で、昨年の議会答弁と最近の市の説明とがなぜ違っているのかとただしました。
吉田市長はヒアリングの時期や担当外職員の同行について訂正し、「正確性を欠く答弁だった。申し訳なくお詫び申し上げます」と謝罪しました。
ケヤキ庭石事件で大問題になった「文書破棄」再び
一方、ゼネコン1社から「具体的数字は言っていない」「現地も見ていない」という証言が出されていることについて、靏川副市長は「1.5倍は見込むべきとの意見を得た」「3社に現地に行くように言い、1社には同行した」と答弁。
また、ヒアリングの際のメモや関係文書については「07年12月までに破棄したが、個人の備忘録であって公文書ではない」と言い訳しました。
中山市議は「ゼネコンの意見などそもそも聞いていないのではないか、誰かの独断で決まったのではないか、そういう疑念さえ持たざるを得ない。大量に文書破棄したケヤキ庭石事件を想起させる」と厳しく批判。
議会として特別委員会を設置して調査するよう議長に要求しました。
吉田市長に当事者能力なし
吉田市長の当事者能力のなさは深刻です。「ゼネコン名を知らなかったのは本当か、その後報告を受けたか」との質問には答弁せず、検証検討チームから「詳細な報告を受けていなかった」と開き直りました。
また、弁護士、患者家族、医師らが新たに反対運動に立ち上がっていることについても、市長は「様々なご意見がある。市としては新病院整備を進める」と意固地な態度を示しました。
これだけ「検証」の根拠が崩れ、市民から疑問と不信の声があがっているのに人工島移転を強行する吉田市長。力をあわせて推進勢力を追いつめましょう。
傍聴者の声 謝れば済むという問題じゃない。市長も真実を隠したくてしょうがないという態度でした。公文書を破棄した人があれは公文書でないと言っても信用できないですよね。(30代女性)