2008年9月議会
教室の冷暖房設置を 市長は「扇風機つけた」と拒否
2008年9月16日 熊谷敦子議員の一般質問
熊谷敦子市議は9月16日の一般質問で、学校教室の冷暖房設置について質問しました。
猛暑のなか7月の教室温度は35度を超える時もあり、児童・生徒の学力や健康面でも心配の声があがっています。熊谷市議はこうした学校現場の実態や保護者の声を紹介し、冷暖房設置を強く要求しました。
教育長は扇風機設置などによる暑熱対策の検証をしており、「扇風機によって皮膚温度が低下した」「扇風機は環境面で優れている」「水分補給で対応している」などと答弁しました。
熊谷市議は、扇風機を設置しても教室温度は33度だと述べ、「最も望ましい温度は夏期では25〜28度」と定めた文部科学省の「学校環境衛生の基準」に違反しているのではないか、とただしました。教育長は「30度以下が望ましい」と認めました。
政令市では千葉市、名古屋市、京都市、さいたま市、川崎市が教室冷暖房を設置しています。京都市は地球温暖化対策やエアコンの正しい使い方など環境学習を推進。さいたま市は10年間のリース方式で財政負担を軽減しています。熊谷市議は「リース方式なら年7億円でできる。市長は予算措置すべきだ」と迫りました。
市長は「暑いのは分かっている。扇風機を付けた」と、子どもたちの願いに背を向ける冷たい態度を示しました。