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議会報告

2007年6月議会

国保料年ひとり1万円引き下げを

2007年6月22日 熊谷敦子議員の一般質問

熊谷敦子市議が初質問

日本共産党の熊谷敦子市議(西区・1期)は6月22日、市議会本会議で初質問に立ち、国民健康保険行政、後期高齢者医療制度、下山門駅・今宿駅のエレベータ設置についてただしました。


高い国保料 一人1万円の引き下げを
他都市並に一般会計繰り入れを増やせばできる

「日当7,000円程度で国保料が払えない人が保険証を取り上げられ脳梗塞の妻も病院に行けない」「85歳の男性の保険料は2倍に。血も涙もない」…。熊谷市議は、福岡市の国保料が所得200万円の3人世帯で介護分を含めて約52万円と政令市で一番高く、一人あたり保険料でも7万2206円(2006年度、医療分)と3番目だと指摘。「払いたくても払えない」という声が広がり、低所得者から保険証を取り上げ、病院に行けず手遅れになって死亡する事件まで発生していると述べて、「福岡市の国保料はどうしてこんなに高いのか」と質問しました。

保健福祉局長がその原因を「医療費が高額、国の交付金が少ない、納付率が低いことによる交付金減額」にあると答弁しました。これに対し、熊谷市議は、一人あたり医療費が政令市一高い北九州市が保険料で一番低いことを示して、「医療費が高いという理由はなりたたない」と反論。局長はまともに答えることができませんでした。自営業者の他、高齢者や無職、フリーターなど国保加入者の多くは低所得者のため、費用の一定部分を税金で補助することが欠かせません。ところが、国保会計への国庫支出金がかつて約50%あったものが34.5%まで減らされてきました。一方、多くの政令市は保険料が高くならないように一般会計からの繰り入れを増やして対応。福岡市の保険料が異常に高いのは、赤字分や低所得者減免分、国庫交付金減額分などを保険料に上乗せしているからだと熊谷市議は明らかにしました。

そして「福岡市でも他の政令市のように一般会計繰り入れを増やして、国保料を引き下げるべきではないか」「札幌市並に増やせば一人1万円の引き下げができる」と追及しました。

答弁に立った�川副市長は「すでに多額の繰り入れをしておりこれ以上は困難」と冷たい答弁に終始しました。


後期高齢者医療制度の根本的見直しを

熊谷市議は、来年4月から始まる後期高齢者医療制度について、高い保険料や保険証取り上げなど、高齢者いじめの制度となると指摘して、根本的な見直しを主張しました。

また、同制度の運営主体となる福岡県広域連合に対して、被保険者である市民が参加できる協議会の設置を要求するよう求めました。これに対し、吉田市長は「被保険者の意見を反映させることは必要。明日開かれる広域連合の会議で申し上げるつもりだ」と答えました。


下山門駅・今宿駅エレベータ ぜひ来年度早期に

熊谷市議は下山門駅・今宿駅のエレベータ設置を求めて、これまで地元の声を聞き、JRとも交渉してきました。市の計画では3年後の2010年までに設置することになっています。

熊谷市議は、障害者の息子をもつ女性の「息子の命のあるうちに何とかしてほしい」という声を紹介。多くの高齢者や障害者、ベビーカーを使う若い母親たちから強い要望があると述べ、「計画の前倒しをJRに働きかけて来年度早期に着工すべきだ」と迫りました。都市整備局長は「少しでも早く設置できるようにしたい」と答えました。


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