2006年予算議会
オリンピック招致のための助役増員は撤回せよ
しんぶん赤旗2006年3月31日 倉元達朗議員の質疑
福岡市の予算議会で28日、山崎広太郎市長が提案した人事案件について、日本共産党の倉元達朗議員が質疑を行いました。
市長は今期の当選を果たした直後、2人に削減した助役を今回「五輪など山積する課題に対応するため」として、3人に増員します。倉元議員は「同じ任期中に元に戻す。まさに朝令暮改、いきあたりばったりの行政姿勢だ」と指摘。さらに、助役の増員で人件費や助役室の増設、専用車など、約1億円がかかる問題については、「職員削減を強行する一方、市長を補佐する助役だけは増やす。でたらめだ」と厳しく追及しました。
また、選任される江頭和彦氏は、運輸省(国土交通省)出身の天下り官僚で、87年から90年まで福岡市港湾局計画部長を務め、人工島計画をつくった張本人です。市長は、同氏について「オリンピック招致や博多港の再開発、新空港建設の推進を任せられる人物」と述べています。
倉元議員は「人工島の破たん、繰り返される税金投入という事態をつくりだした人物を助役にするという市長の見識が疑われる」と述べ、「市民のくらしを犠牲にするオリンピック招致と都心再開発を推進するための助役増員は到底認められない」と述べ、議案の撤回を要求しました。
傍聴した市民からは「こんな無駄遣いは許せない」との怒りの声が上がりました。