2006年予算議会
乳幼児医療費助成 初診も無料化約束
しんぶん赤旗2006年3月30日 比江嶋議員の総括質疑
福岡市議会条例予算特別委員会で22日、日本共産党の比江嶋俊和市議は総括質疑で、市民団体から切実な請願が出されている乳幼児医療費助成の拡充を求めました。
福岡市が乳幼児医療費助成制度(通院)の就学前までの拡充を新年度から4年もかけて段階的に行おうとしている問題で、「てっきり小学生未満は全員だと思っていたのにがっかりした」と落胆の声が渦巻いています。福岡市の場合、一人の女性が生涯に産む子どもの平均人数を示す合計特殊出生率は1.17。全国平均の1.36を下回ります。
比江嶋市議は、「子育て支援策がおくれていることを示す出生率です。これでは若い世代の親たちは経済的に不安定で安心して子育てすることができません。ここにこそ行政が手厚い支援をしていくことが求められています」と、新年度から就学前まで支援策を拡充するよう求めました。
また、福岡市では初診料が助成から外されている問題で、転居してきた父母から「子どもの急病で夜間救急診療所にかかり、翌日、小児科や耳鼻科にもかかったらそのたびに初診料が必要だった。5000円以上かかり、高くてびっくりした」という声が寄せられていることを紹介。初年度4600万円という財源を示して、就学前まで初診料も無料にするよう求めました。
これにたいし中元弘利副市長は、初年度、3歳までの初診料無料化を約束し、山崎広太郎市長も「初診料を含む就学前までの医療費無料化に努めます」と答えました。