2006年予算議会
五輪招致民意問え
しんぶん赤旗2006年3月17日 宮本秀国議員の補足質疑
福岡市議会で9日、日本共産党の宮本秀国議員が、オリンピック招致と新・都心構想について質問しました。
宮本議員は、オリンピック招致問題で「費用の試算をし、財政計画を示してアンケート調査で賛否を問うべきだという声が多くの市民から寄せられています。ただちに財政負担計画を公表し、市民アンケートを実施すべきだ」と求めました。
福岡競艇場を移転させ、その跡地にメーンスタジアムを建設、都市高速道路のランプも移動するなど主要施設を配置する天神・マリンメッセ地区だけでも数千億円の事業費がかかるのは必至とのべ、「市財政を破たんさせ、市民の暮らしや福祉、教育を破壊するオリンピック招致はやめるべきだ」と求めました。
また、北天神地区の開発計画などの新・福岡都心構想について、「市役所東側の『天神通線』を南北に延伸、北方向では現在の競艇場付近までを幹線道路として整備し、宛然の既存の街をこわし、再開発することが検討されています。これは競艇場をオリンピックスタジアムにし、そこに接続する道路をつくるもの」と指摘。「新・都心構想は、オリンピックを口実に人工島事業後の新たな大型開発として財界とゼネコン・マリコンのための仕事づくりを進めていくものであり、住民犠牲、財界に利益を誘導する新・都心構想はやめよ」と主張しました。
山崎広太郎市長らは「オリンピックの市の財政負担はまだ取りまとめ中。市民のアンケートで賛否を決めるのは適当でない」と答え、市民の意見も聞かずにオリンピック招致をすすめる姿勢をかえませんでした。