2006年6月議会
青年の失業・不安定雇用の解決にむけて
2006年6月14日 中山いくみ議員の一般質問
日本共産党の中山市議は、福岡市の青年雇用の拡大、および、違法・異常な青年の労働実態をただすことを求める一般質問をおこないました。
中山議員は、青年に失業と非正規雇用が広がり、とりわけ福岡では全国にくらべ深刻な実態におかれていることを指摘。市長の認識をただすとともに、北九州市や古賀市の例をひいて市独自に求人開拓にのりだすこと、正規採用した中小企業への助成などを求めました。
また、中山議員は、福岡銀行など市内大企業が「サービス残業」を組織的にしていた問題をとりあげ、長時間労働の是正や「サービス残業」の根絶を「企業に申し入れるべきだ」と要求しました。市に対しても職員の長時間労働を是正して正規職員の拡大をすべきだと迫りました。
さらに、「サービス残業」をはじめ、若い人に違法・異常な労働条件が押しつけられている中で、若い人に労働者の権利を啓発するパンフレットの普及や相談窓口の充実を提案。
これに対して市側は、「景気のゆるやかな回復にともない、フリーターは減っている」と答弁。市長も「若者の雇用観・職業観が問題」などと若者に責任を転嫁する認識を展開しました。違法な「サービス残業」に対しても根絶を「企業に申し入れる活動はするつもりはない」、「改善は国において行われている」など、若い人の困難の解決に背を向ける答弁に終始しました。