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2006年12月議会
吉田新市長は公約を守って人工島事業を見直せ
2006年12月15日 原田祥一議員の議案質疑
吉田宏新市長になって初めての市議会−−吉田市長が公約を守るかどうか、熱い注目がされるなかで、12月15日、日本共産党の原田祥一市議は人工島問題などについて、議案質疑を行いました。
原田市議が人工島事業についての吉田市長の基本的な考え方をただすと、市長は、「人工島を負の遺産から市民の財産にするよう今からいろんなことを考える」としつつ「アジアの中核都市をめざす」と答弁。
また、「大胆に見直す」と市長は公約していましたが、原田市議への答弁では、「見直しは市5工区について専門家に意見を聞いて早急に検討したい」と述べるなど、見直しの範囲を人工島全体ではなく、市5工区に狭く限定する発言をしました。
吉田市長 “税金投入の破綻救済すすめる”
原田市議は、「これ以上の税金投入は止めてほしいというのが市民の願いだ」として、破綻救済のために人工島の公園や道路整備に税金を投入するのを止めよと迫りました。これにたいして市長は「着実に実施に努めていきたい」と税金投入を当然視。人工島に大型船が来ることを想定した15m水深航路づくりに巨費を投じるのを止めよという要求にたいしても、市長は「重要な事業」「しっかり取り組む」と述べました。
住民投票の実施で市民の意志を問えと原田市議が求めたことについても、市長は明言しませんでした。
破綻救済である市立病院の移転統合について、原田市議が、市長の公約にそって移転中止せよと要求すると、市長は、人工島も選択肢の一つとしながら「今からしっかり検討する」と答弁しました。
市民には「大胆に見直す」と公約しながら、税金投入を当然視し、実態はきわめて限定的な検討に終わる−−原田市議の質問によって、その危険性が浮き彫りになりました。傍聴した市民からも「これで公約が守られるのか」と不安の声が上がりました。