2005年9月議会
アスベスト対策の強化を求める
しんぶん赤旗2005年10月4日 宮本秀国議員の一般質問
福岡市議会で9月26日、日本共産党の宮本秀国議員は一般質問を行い、アスベスト(石綿)対策の徹底を求めました。
宮本議員は、安全対策も不十分なまま大量に石綿の製造や使用を続けてきた企業の責任と危険性を分かっていながら、使用を長期にわたって認め被害を放置してきた政府の責任が厳しく問われているとのべ、政府に石綿の全面禁止、安全除去と被害者救済の徹底を行うよう申しいれるべきだと求めました。
また、アスベスト被害は市民生活の各分野で危険性が明白になり、アスベスト公害そのものだと指摘。労災の対象にならない周辺住民や施設利用者などのために国と市が公害対策としての施策をとるよう求めました。
さらに、過去に市の学校施設のアスベスト除去工事を受注した業者から、防じんマスク、作業着の着用やシートの使用などは当時の工事仕様書に一切書かれておらず、危険にさらされたという相談が寄せられていることを紹介し、市も加害者の一翼を担っていることを自覚する必要があると指摘。公的施設での石綿使用の実態調査結果の情報を市民に公開し、保育所や高齢者施設など社会福祉法人が行うアスベスト除去や改修については助成制度をつくるよう求めました。
山崎広太郎市長は「市民の不安払しょくのため早急に対応したい。市民の安全・安心確保を国に要望し、調査結果の公表についても適切に対応したい」と答えました。