2005年9月議会
銀行団との協定 違法と指摘 破綻救済やめよ
しんぶん赤旗2005年9月28日 原田祥一議員の議案質疑
福岡市議会で21日、日本共産党の原田祥一議員は人工島関連の補正予算案について議案質疑を行い、破たん救済に莫大(ばくだい)な税金を投入する山崎広太郎市長を追及しました。
原田議員は、第3セクター博多港開発の破たん救済が表面化したとき、市と銀行団がとりかわした「貴行に対し損害は与えない」などとする協定について、これは違法な債務保証であると指摘。「その後、会社2工区の直轄化までやって莫大な税金を投入したのは、銀行に損害を与えないための実行行為。銀行の貸し手責任は不問にしたまま、破たん救済に税金が使われる。こんなやり方に市民は怒りの声をあげています」と破たん救済をやめるよう求めました。
また、人工島事業点検のさい、当時の博多港開発の幹部が実際には200億円の赤字だったのに市港湾局の指示で43億円の黒字に書き直したと検察に供述しているとのべ、改ざんした報告で事業継続を決め、市民を欺いた市長の政治責任をただしました。
山崎市長は「(文書を出すのは)いやだったが、市が債務保証した文書だとは受け取らないということで出した。事業点検で数字をいらう(操作する)ということは一切なかった」と答え、人工島事業を推進する姿勢を示しました。