2005年6月議会
悪質業者に処分を 許可取り消し求める
しんぶん赤旗2005年6月26日 宮本秀国議員の一般質問
福岡市議会で16日、日本共産党の宮本秀国議員は、産業廃棄物処理問題について市の姿勢をただしました。
宮本議員は、筑紫野市平等寺の最終処分場で違法行為を繰り返し、県から事業許可の取り消し処分を受けた「産興」(本社福岡市博多区)について質問。同社の博多区月隈の中間処理場から大量の石こうボードや廃プラスチックなどが焼却や機械選別などの中間処理を行わず平等寺の処分場にもち込まれていたことや、愛知など6県から博多港須崎ふ頭に陸揚げされた3880トンもの産廃も持ち込まれ不法に埋め立て投棄されたことをあげ、月隈処分場を指導・監督する市が不法行為の実態を把握せず、放置した責任は重大と指摘、同地域の環境を保全するためにも同処分場を廃止させるよう求めました。
また、「産興」が許可取り消し後も産廃処分場を継続するために「エスケイ」(本社佐賀県有田町)をつくり、月隈の中間処分場を引き継がせていることをあげ、社名を変えただけの「エスケイ」について産業廃棄物処理業の許可を取り消すよう求めました。
市は「エスケイ」は役員に同一人物がいないので「産興」と別法人と判断した、産廃業者に対し、必要に応じて立ち入り指導の頻度を増やすなど、監視、指導に努めていくと答弁しました。