2004年9月議会
市民負担増となる下水道使用料の値上げは許されない
2004年9月9日 宮本秀国議員
福岡市議会の9月定例会で、日本共産党の宮本秀国議員が一般質問に立ち、下水道使用料について取り上げました。
福岡市下水道使用料体系検討委員会は今年3月「今後の下水道のあり方」として、基本使用料について「使用料対象経費の回収率を引き上げるべき」、従量使用料については「個別原価を考慮した最高・最低単価の設定を」「生活排水者といえども応分の負担を」などと提言しています。
これは、現在560円の基本使用料を850円に段階的に引き上げ、排出量に応じて支払う従量使用料については、大口使用者である大企業に対しては引き下げ、小口使用者である市民の使用料を値上げしようとするものです。
宮本議員は、市は「負担の公平」を理由にしていますが、所得などの負担能力を無視するもので、年金生活者をはじめ低所得者には重い負担となることを指摘しました。
また、一般会計から下水道事業会計への補助金22億円を削減しようとしていることについて、下水道事業の公共性から見て、市の公的責任を果たすため繰り入れは必要だと強調。さらに、福岡市の下水道使用料は、政令市で一番高くなっており、これ以上の値上げは許されないと述べました。
宮本議員は、「市長は人工島開発の破たん救済に莫大な税金を投入し、そのツケを市民に押し付けているが、今回の値上げもその一つだ」と批判し、市民負担増となる下水道使用料の値上げを行わないよう求めました。