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議会報告

2004年予算議会

民間保育園補助金の削減やめよ

2004年3月 比江嶋俊和議員

日本共産党の比江嶋俊和議員は、10日の補足質疑で、民間保育園補助金削減問題と待機児解消について質問しました。

山崎市長は、新年度予算案の中で、民間保育園への補助金を1億円削減することを提案しています。福岡市は、公立保育所23ヵ所に比べて135ヵ所の民間保育園に大きく依存しています。民間保育園補助金は、「私立保育所職員の処遇改善、資質の向上及び保育所運営の円滑化を図るために助成する」(市保育協会補助金交付要綱)もの。ところが1998年度の約18億円から6億円も減らされています。またこれとは別に、保育園の累積繰越金(修繕積立金・施設設備積立金など)が多いほど補助金を減額する計画も発覚しました。

比江嶋議員は、「補助金カットでまともな保育所運営ができなくなる。結局は父母負担に頼らざるを得なくなる」との保育園関係者の悲痛な声を紹介し、民間保育園補助金の目的は必要なくなったのかと追及しましたが、保健福祉局長はまともに答弁できませんでした。

「結局、市の支出を減らしたいだけだ。市長は財政状況が厳しいと言って保育園補助金を削減するが、大型開発の人工島破たん救済には312億円もの税金を湯水のように注ぎ込む。税金の使い方が逆立ちしている」と厳しく批判し、補助金削減の撤回を要求しました。


保育園新設で、待機児解消を

また、保育所待機児は1月1日時点で960人にのぼり、新年度新規申し込みも3815人と、待機児解消は待ったなしです。しかし市がすすめる保育所整備計画では新年度540人分しか増えません。実際には多くの保育所が定員を超える「詰め込み」をしますが、それでも足りません。

比江嶋議員は、市が待機児解消策として昨年4月から小学校の空き教室を使って始めた「保育園分園」を視察しました。0・1歳児20人を受け入れていますが、園庭もなく、調理室もきわめて狭い。職員用トイレも、遊具の物置き場もない。昼寝時間に校内放送が響きわたる、コンクリート造りのため床板の安全性にも問題がある、今春分園を出る1歳児が本園に移れる保障はないと言います。比江嶋議員は「これでは保育施設として適していない。空き教室に待機児対策を求めるのではなく、必要な改善策を講じるべきだ」と追及。分園側の要望を把握するよう要求しました。そして「不足している地域の保育所新設は急を要している。緊急に整備すべきだ」と迫りました。


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