2004年予算議会
人工島「照葉」問題 広報番組委託で、広告代理店に損失補てんか
2004年2月 宮本秀国議員
日本共産党の宮本秀国議員は2月23日、福岡市議会の議案質疑で、人工島事業「照葉のまちづくり」をめぐる新たな疑惑を指摘しました。
人工島の住宅開発「照葉のまちづくり」への協力を映画監督・宮崎駿氏が拒否した問題で、宮崎氏のイラストなどを使用することができなくなったため、パンフレットやホームページの作成委託料がムダになりましたが、委託を受けた広告代理店「博報堂」が委託金額を総額7363万円減額していました。この損失について、博報堂は「道義的責任があるため」などと述べたことが報道されています。
「ところがこれにはウラがある」と切り出した宮本議員。市の「広報テレビ・ラジオ番組」の業務が、これまで委託されていた別の広告代理店から、新年度は博報堂に変更されるというものです。
宮本議員は、入手した資料をかざして、委託料減額の請書の日付と広報番組委託決定の日付が同じ2月9日だと暴露し、「博報堂が被った損失を、9千万円の広報番組委託で穴埋めしてやったということだ」と指摘しました。さらに「こういう取引をするということは、照葉問題の責任が博報堂にはなく、市長にあったということを示すものだ」と追及しました。
山崎市長は「別の問題。無理矢理ひっつけるのは考えすぎ」と苦しい答弁でした。