2003年9月議会
開発型第3セクター「都市未来ふくおか」出資を引きあげ解散を
「福岡地下街開発」16億円増資やめよ
しんぶん赤旗2003年9月15日 倉元達朗議員
福岡市9月議会で12日、日本共産党の倉元達朗議員が、市の開発型第三セクターの破たんと外郭団体のあり方などについて一般質問しました。
天神周辺の再開発事業をしている第三セクター「株式会社都市未来ふくおか」(市出資1.8%)について倉元議員は、今年3月期決算で資本金138億円に対し累積赤字は111億円、保有する土地の含み損を入れると実質的に債務超過の状態にあるのではないかと追及、出資の引き揚げと解散を求めました。
また、「福岡地下街開発株式会社」(市出資34%)について、5年連続で営業収支が低下し昨年9月決算で当期欠損5千万円を出したことを指摘。「天神地下街延伸事業」について、将来的にも採算はとれず、16億円もの増資はやめよと要求しました。
山崎市長は、「都市未来ふくおか」について「既成市街地の再活性化プロジェクトで活用できる」と答弁。また、天神地下街延伸事業における採算性の懸念について「わからない」などと述べ、税金投入の姿勢を改めて示しました。
外郭団体のあり方について倉元議員は、
(1)費用対効果も含めて情報公開を徹底する
(2)市の出資率25%以下の団体も議会に報告
(3)事実上のトンネル会社、赤字団体、目的にかなっていない団体などを廃止を含めて見なおすこと
を提案。退職幹部の天下りを禁止するよう求めました。