トップ > 議会報告 > 2003年12月議会 > 人工島まちづくり破たんについて
2003年12月議会
人工島「照葉のまちづくり」構想
1億円超す税金が無駄 市長の責任を追及
2003年12月14日 原田議員の一般質問
福岡市議会で十日、日本共産党の原田祥一議員は、人工島まちづくり事業の破たんについて、一般質間に立ちました。
福岡市は、アニメ映画監督の宮崎駿氏をアドバイザーに「照葉(てりは)のまちづくり」構想を発表。新聞広告やパンフレットに監督が描いたイメージスケッチを載せました。ところがその6日後、監督本人から市に、「私は人工島開発に一切関係がない」「スケッチと名前を使わないで下さい」とする手紙が届き、構想は破たんしました。この問題では、住宅開発をおこなう企業が公募前にすでに決まっている疑惑も浮上しています。
原田議員は、市と住宅供給公社が、広告代理店の博報堂に払った広告費5800万円と調査委託費あわせて1億円を超す税金が無駄になったと指摘。「開発が破たんしたうえに、ケヤキ・庭石事件の舞台となった人工島のイメージを払しょくしようと宮崎監督を利用しようとした山崎市長の責任は重大だ」と追及し、人工島埋めたてを中止し、破たん救済のための税金投入をやめるよう厳しく求めました。
山崎市長は「照葉のまちづくりに宮崎監督が共感したんでしょう」などと無責任な答弁。「人工島をやめることは非現実的」と居直り、いっそうの税金投入をすすめる姿勢を示しました。