2002年9月議会
O157集団感染 医療体制の確立と予防強化を
2002年9月17日 倉元達朗議員
福岡市内の保育園で発生したO157集団感染は、被害者らが、保健所や市当局の対応に問題があるとして、市に対して謝罪と補償などを求めています。
日本共産党の倉元達朗市議(城南区)は17日の一般質問で、集団感染への対応や予防体制等について問題点を指摘し改善を求めました。
倉元議員の調査では、市が、感染した園児に対し急患センターで受診するように指示したため、同センターに患者が集中し、「長時間待たされ、嘔吐や下痢がひどくなった」などの事態になったといいます。
「入院もできない急患センターではなく、こども病院などO157の治療ができる病院に誘導すべきだったのではないか」と、市の対応のずさんさを指摘した倉元議員に対し、当局側は経過説明を繰り返すにとどまりました。
倉元議員は、集団感染への適切な対応の確立、小児人工透析などの専門医や医療機器など体制の拡充を急ぐべきだと主張しました。
また、保育園の給食施設の衛生管理について、倉元議員は、食品衛生監視員の監視が年1〜2回(法定基準は年12回)にとどまっている実態を示し、同監視員の増員と予防強化を要求しました。
当局は、集団感染への対応の改善の必要性を認めましたが、具体策には言及しませんでした。
(写真は、質問する倉元達朗議員=9月17日、福岡市議会)