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議会報告

2002年12月議会

わが党の見解

福岡市議会12月定例会が18日閉会しました。特に市民の関心が高い次の諸問題について、わが党の見解をご紹介します。


(1)ケヤキ・庭石など人工島疑惑の解明に関する調査特別委員会について

わが党が提案しているケヤキ・庭石など人工島疑惑の解明に関する調査特別委員会の設置について、各派代表者会議は、12月議会においては行わず、来年1月20日に継続して検討するとしました。これは、自民党や福政会などが、「第三委員会での審議が先だ」などとして、12月議会での設置を回避する態度に固執し、最終的に、この立場に立った議長提案をわが党以外の会派が同意したことによるものです。12月議会では、本会議での一般質問、及び第三委員会における審議によって、ケヤキ・庭石購入のムダづかいが十億円にとどまらないことが明らかになる一方で、「誰が、何のために購入したのか」「政治家の関与はなかったか」などの疑惑はますます深まりました。

現在の議員の任期が4月までであり、2月上旬には予算議会の開会が予定されるなどの条件から、疑惑の解明にとって12月議会での設置がぜひとも求められる中で、調査特別委員会の設置を回避し、次回代表者会議の開催をほぼひと月後としたことは、徹底解明を求める市民の期待を裏切るものにほかなりません。わが党は、あらためて百条調査権限を持つ調査特別委員会を早急に設置することを強く要求するものです。


(2)「歩きたばこ条例」について

自民党等が提出した「人に優しく安全で快適なまち福岡をつくる条例案」に対し、わが党は、この条例案の対象を「歩きたばこ」及び落書き禁止等にしぼり、過料を科す条項を削除する修正案を提出しました。自民党等の条例案は、マスコミが報道する『歩きたばこ禁止条例』とはいえず、「思いやり」「譲り合いの精神」「社会活動参加」など個人の認識やモラル、内心の自由にかかわることを条例によって義務づけるもので、まさに『モラル・マナー義務づけ条例』ともいうべきものでした。また、その具体的内容は、迷惑駐車や空き缶ポイ捨て禁止などすでに現行条例や法律に規定があるものがほとんどでした。「歩きたばこ」については、危険でありその規制を求める市民の要望も強く、喫煙所の設置を含めた路上禁煙地区の指定など新たな措置をとることが必要です。また、過料については、すでに実施されている東京都千代田区においても徴収に公平性を欠くことが証明されています。

「歩きたばこ」については、安易に罰則に頼るのではなく啓発の充実をはかるべきです。以上の立場からわが党は修正案に賛成し、自民党等の条例案に反対しました。一部報道は、こうしたわが党の修正案を無視し、「『歩きたばこ禁止条例』に反対」などとしていますが、これは事実を正しく報道したものとはいえません。なお、「福岡市ピンクちらし等の根絶に関する条例案」には賛成し、ちらし除去に協力した市民の安全を守る対策の充実を求めました。


(3)北朝鮮による日本人拉致問題の全容解明と早期解決を求める意見書案について

「北朝鮮による日本人拉致問題の全容解明と早期解決を求める意見書案」は、拉致被害者及びその家族に対する謝罪と補償の北朝鮮への要求、被害者の生存・死亡の事実解明と生存者の早期帰国、さらに拉致被害者と認定されていない行方不明者の安否確認などを、国会及び政府に求めるものでした。これは、わが党が立案し社民党、民主・市民クラブ、ネットワーク、新政会が共同提案となり、これに公明党が賛成しましたが、自民党、福政会、平成会が反対し、わずか2票の差で賛成少数、否決となりました。意見書立案の過程で自民党や福政会などが、案文について「一致する」ことを表明しながら、北朝鮮の核開発問題などを持ち出して採択に反対する態度に固執したことは、拉致被害者とその家族をはじめ大多数の国民が一致する緊急切実な課題に対して、不誠実な態度であるといわざるを得ません。


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