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政策と活動

2024年11月15日

福岡空港への米海軍オスプレイ飛来についての緊急申入れ

福岡市長 髙島宗一郎殿

日本共産党福岡市議団
団長  中山郁美
幹事長 倉元達朗
市議  堀内徹夫
市議  綿貫康代

11月14日9時半ごろ、米海軍のオスプレイが福岡空港に初めて飛来しました。わが党議員の総務企画局及び港湾空港局への聞き取りによれば、東シナ海に展開されている米空母の視察をおこなう米国大使や米軍関係者などを送迎するためということで、市には前日に連絡が入ったとのことです。しかし、このような重要な情報を市民や議員に一切知らせず、詳細について自ら情報収集しようともしない市の姿勢は問題です。

東シナ海では現在、今年2回目の日米韓共同訓練が行われており、今回のオスプレイによる米国大使等の送迎もその一環です。NHKの報道によれば、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮や中国などを念頭に日米韓の連携を示したい狙いがあるとされていますが、このような軍事訓練を繰り返すことは北東アジアの緊張をますます高め、安全保障環境をいっそう悪化させるものであり、市民の命と平和をおびやかすものです。民間空港である福岡空港への突然のオスプレイ飛来は、このような動きに連動したものであり、決して看過できるものでありません。

そもそもオスプレイは、昨年11月の鹿児島県屋久島沖での墜落事故を受け、全世界で運用を停止していたにも関わらず、今年3月には飛行を再開しました。しかし、米空軍が8月に公表した事故報告書では「(歯車にひびが入った)正確な根本原因を特定することができなかった」としたうえ、今後の再発防止策も示しておらず、同じような墜落事故が起きる危険は残されたままです。また、先月27日に日米共同統合実働演習「キーン・ソード25」で陸上自衛隊のオスプレイが訓練中に人的ミスが原因の接触事故を起こし、一昨日まで飛行停止を余儀なくされるなど、安全防止対策も不十分です。オスプレイの構造的な欠陥はもはや明らかであり、速やかに運用を停止し、撤去するほかありません。このような欠陥機オスプレイが市内上空を飛行することは市民の命と安全を脅かすことになり、「日本一過密」と言われる福岡空港に飛来することは市民のみならず、乗客や空港職員の命と安全を脅かすことになります。

よって、わが党は貴職に対し、以下のことを緊急に要請します。


  • 米軍および国に対し、今回のオスプレイの福岡空港への飛来および市内上空の飛行について抗議するとともに、市民の命と安全を守るためにオスプレイの日本国内での飛行中止と撤去を働きかけること
  • 今回のオスプレイの飛行ルートについて詳細に調査して市民に知らせること
  • 超党派で全市民的に構成されている板付基地返還促進協議会などで長年要求している米軍板付基地の即時全面返還と福岡空港の軍事利用中止について、改めて国と米国に強く要求すること
  • 今後、オスプレイ飛来のような重要な情報を米軍や国から得た場合は、すみやかに市民や議会に知らせること

以上



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