トップ > 政策と活動 > 申し入れ > 本市における自衛隊の「PAC3」展開訓練についての緊急申入れ

政策と活動

2024年3月4日

本市における自衛隊の「PAC3」展開訓練についての緊急申入れ

福岡市長 髙島宗一郎殿

日本共産党福岡市議団
団長  中山郁美
幹事長 倉元達朗
市議  堀内徹夫
市議  綿貫康代

2月28日、航空自衛隊は迎撃ミサイル「PAC3」の展開訓練を本市東区の「海の中道海浜公園」の駐車場で実施しました。私たち日本共産党福岡市議団は次の2点において重大な問題があると考え、貴職に対して緊急に要請するものです。


第一に、アメリカの介入戦争に本市を巻き込み、市民の生命・財産を重大な危険にさらす恐れがあるということです。

岸田政権は「敵基地攻撃能力保有」を推進していますが、その最大の目的の一つは、米軍が主導する「統合防空ミサイル防衛」(IAMD)への自衛隊の参加です。IAMDは、「台湾有事」をはじめ米国と中国との戦争を念頭に、相手国を攻撃するとともに、相手国からの在日米軍やその基地周辺への攻撃を、ミサイル迎撃などによって「無力化」するために構想・整備されているものです。米軍はIAMDの基本原則に「先制攻撃」を選択肢とすることを公然と明記しており、その場合、自衛隊が集団的自衛権を発動して参戦することになります。その結果、報復攻撃による南西諸島地域をはじめとする国土および本市の焦土化を招きかねません。

現在、自衛隊と米海兵隊は大規模な共同訓練「アイアン・フィスト(鉄の拳)24」を、3月17日まで九州・沖縄の広範囲で実施しています。民間地を使用した海や空からの上陸・戦闘、戦闘機の飛行・爆撃など南西地域の戦場化を想定した実戦さながらの訓練であり、まさに対中国を念頭にした日米軍事一体化をいっそう推し進めるものに他なりません。

今回の「PAC3」の本市での展開訓練は「この機動展開訓練を実施することで、統合防空ミサイル防衛に当たる空自の任務遂行能力向上を図る」(週刊WING2月21日)とされており、事実上IAMDや米軍の介入戦争を想定した共同訓練と軌を一にする危険なものです。日本の防衛とはまったく関係ありません。

したがって、今回の自衛隊の本市での訓練は、米軍の不法な介入戦争に加担し、本市市民の生命・財産を危険にさらす恐れがあり、本市として防衛省に対して厳重に抗議し、二度と行わないことを求めるよう強く要請します。


第二に、本市や周辺住民へのまともな説明も合意もなく、自衛隊の訓練が強行されたことです。

自衛隊が基地以外で訓練を行う場合、自衛隊は自治体への説明や住民への説明会を行うべきです。例えば自衛隊のレンジャー部隊が東京の練馬区・板橋区の市街地で行進・訓練を行うことに対して、住民説明会が開かれ、自衛隊が説明を行ない、住民の声で計画変更がなされています。

今回、自衛隊の施設以外で公開訓練をするのは九州で初めてであり、住民の中には驚きや不安が広がっています。今回の訓練について、メディアは「民間地でPAC3の展開訓練を実施することについては、『国内の全ての場所が軍事拠点になる恐れがあり、逆に危険を招く』と反対する市民もいて、こうした懸念に対する十分な説明も求められます」(2月28日TNC)と報道しています。

この点について、本市が訓練に対し自衛隊に抗議しなかったことはもとより、住民説明会すら求めず、それどころか情報も収集せず、関心さえも示していないことは、市民の「福祉の増進」を図るという自治体本来の役割に照らしてあまりに無責任な態度であり、許されません。

よって、本市として自衛隊の訓練について関心を持ち、必要な情報収集・調査を行い、自衛隊への抗議や住民説明会の開催要求など、市民の命と安全を守るために必要な手立てを取られるよう強く求めるものです。


以上



>>>「申し入れ」一覧に戻る
>>>「声明」一覧へ
>>>「政策と活動」トップへ

政策と活動
議員の紹介
トピックス
議会報告
市議会ニュース
リンク
お問い合せ

↑上へ