政策と活動
2022年6月15日
樹木剪定不正問題での福岡市の刑事告訴を受けて
2022年6月15日 日本共産党福岡市議団団長 中山郁美
(一)
福岡市などが発注した樹木剪定や除草をめぐって剪定のクズや草などの処分費用が過大請求された問題で、福岡市は6月8日に詐欺の疑いで剪定業者の1つ(西区)を刑事告訴した。
わが党は3月議会でこの問題をとりあげ、市が不正業者に対して競争入札参加停止などの軽い「処分」で済ませようとしていることを批判し、刑事告訴すべきだと追及していたが、市長は「大変遺憾」と述べるだけで同意しなかった。担当局長も「警察と相談している」と答弁するのみで、消極的な姿勢に終始した。
しかし結局市は、わが党の議会論戦と世論の前に、刑事告訴にふみきらざるをえなくなったものである。
(二)
わが党が市議会で追及したように、告訴されるべき業者はこの1社にとどまるのか、他の期間・業務での不正はないのか、政治家の関与はないのかなど、明らかにすべき問題は山積しており、疑惑解明は緒についたばかりである。
市は詐取された金額が「全額返還」されたとして、また、告訴がなされたことを口実にして、あとは警察や司直まかせにしようとしているが、市や議会として積極的に究明する独自の努力こそ求められている。
わが党に市民から新たに情報も寄せられるなど、徹底究明を求める声は高まりを見せており、今回の告訴をもって幕引きするなど絶対に許されない。わが党は全容解明へ向け、徹底追及していく決意である。
以上