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日本共産党福岡市議団の政策と活動

2009年6月24日

自民党による「議長たらい回し」と議会私物化に抗議し、
市議会の公正で民主的な運営を求める

日本共産党福岡市議団

一、6月議会は23日の最終日、川口浩議長(自民党)が任期半ばで辞任を表明し、同時に自民党が光安力議員の第三委員会委員長辞任を申し出ましたが、議長交代をごり押しする自民党に対し各会派から批判が相次ぎ、24日朝5時頃に及ぶ会期延長の末、光安議員が議長に選出されました。これは、自民党による市民不在、党利党略の「議長たらい回し」・議会私物化に他なりません。深刻な経済危機と国民負担増の悪政のもとで生活不安に苦しむ市民の理解を得られないのは当然です。


一、地方自治法は「議長の任期は議員の任期による」と定めています。福岡市議会においては、自民党が議長を二年で交代する「たらい回し」を繰り返し、そのたびに代表者会議において「正副議長は任期を全うする」ことが確認され、2005年6月議会の際の議長交代の際にも、厳しい批判を受けて自民党がこの確認事項を遵守すると明言していました。

こうした中、2年前に就任した川口議長は、報道機関の質問に対し「自分は若く、健康は大丈夫。任期は4年という認識だ」と明言し、たらい回しはしない考えを表明していました。川口議長は辞任の理由として「一身上の都合、心労」をあげましたが、議長の職務遂行に支障をきたす具体的な問題を示すことはありませんでした。今回の議長交代は、各派協議の最高機関である代表者会議の確認事項を、議長自ら乱暴に踏みにじり、党利党略に手を貸したもので、公党間の信義関係を失わせると同時に、市民を裏切るものです。

自民党は代表者会議で「①正副議長は、任期を全うする。②市民の信頼と議会の権威を高めるために今回のような行為は二度としないことに努力する。③以上2項を確認事項として各派遵守する」ことを認めましたが、これによって今回の議長たらい回しを取り繕うことができないのは当然です。


一、議長辞任とあわせて、先月の臨時議会(5月18日)において全会派の賛同によって第三委員会委員長に選出された光安議員が、「議長になるため」などと言って任期途中で辞任しました。さらに自民党は、先月再選されたばかりの、おばた久弥議会運営委員長についても、「光安議員に代わり会派代表に就いたため」などとして、その辞任を持ち出しました。各会派から厳しい批判を受け、第3委員長の後任は他会派に明け渡し、議運委員長辞任は撤回しました。

自民党は「臨時議会の時点では決まっていなかった」などと言い訳しましたが、これはまさに自民党が議会ポストを私物化し「玉突き人事」を議会に持ち込んだ前代未聞の不当かつ異常なものです。こうした事態を招いた自民党に最大会派としての当事者能力はありません。


一、日本共産党市議団は、自民党による議会ルール無視、市民不在、党利党略の「議長たらい回し」と第3委員長辞任に厳しく抗議するとともに、市議会の公正で民主的な運営を求めて引き続き全力を尽くすものです。


以上


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