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日本共産党福岡市議団の政策と活動

2009年3月26日

福岡空港の将来対策に関する市長の意見表明について

日本共産党福岡市議団  団長 宮本 秀国

吉田市長は本日、麻生県知事と共同記者会見を行い、福岡空港の将来対応方策についての「地元意見」として、「過密化対策として滑走路増設に速やかに着手する」と同時に、新空港についても「引き続き調査研究を行う必要がある」と表明しました。

破たんした需要予測を前提にして、巨額の費用を要する「滑走路増設」に突き進み、環境破壊にもつながる将来の「新空港建設」にあくまでもしがみつく姿勢は断じて容認できません。吉田市長の公約違反も明白です。わが党市議団は厳しく抗議するものです。


市長は「過密化対策が必要」などと主張していますが、そもそも、過去8年間利用者が減り続けた現実に目を背け、あくまでも右肩上がりの需要予測を根拠にしていること自体問題があります。意見募集(パブリックインボルブメント)では現空港の有効活用や近隣空港との連携策が排除され、「滑走路増設か新空港建設か」の二者択一が市民に迫られましたが、市民の意見は新空港反対が強まる一方、滑走路増設支持も多数ではなく、分かれているのが現実です。滑走路増設は2000億円もの事業費を必要とする大型事業で、決して「よりまし」などではありません。


日本共産党は「滑走路増設も新空港建設も必要ない」と一貫して主張してきました。いずれもその根拠とされた需要予測が破たんし、市民の合意形成もなく、莫大な費用を要するものだからです。問題とされている「朝夕のピーク時の混雑」については、平行誘導路の二重化など現空港の有効活用策や、新北九州空港や佐賀空港など近隣空港との連携によって解決する必要があります。わが党の提案こそ最も現実的で有効な対策です。


吉田市長は、国、県、市による総合的な調査が行われていた2006年秋の市長選挙で、「新空港建設計画については必要ないことを明言します」(「吉田ひろしの市民との約束」)と公約していました。また「福岡空港の利用者は微減傾向にあり、将来急激に増加するとは考えにくい。現在の空港の能力を最大限に生かす一方、新北九州空港・佐賀空港と連携することで対応する」(毎日新聞の候補者アンケート)とも述べていました。これは「滑走路増設も新空港も必要ない」という立場に他なりません。

ところが市長就任後、態度を変え、「候補者の時と今は違う」と述べるなど公約を棚上げし、県知事に対しても公約を守る立場からの主張をしてきませんでした。今回の「滑走路増設支持、将来の新空港容認」の表明は、人工島事業やこども病院移転などに続く重大な公約違反です。市長は公約を守っているなどと強弁していますが、ごまかしは許されません。

わが党市議団は引き続き議会内外で、ムダな大型開発である「滑走路増設・新空港建設」に反対し、市長の公約違反を追及して奮闘する決意です。


以上


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