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日本共産党福岡市議団の政策と活動

2008年9月25日

9月議会を終えて

日本共産党福岡市議団

こども病院人工島移転関連議案が強行成立
〜共産党は市長不信任案提出など徹底追及

24日に閉会した福岡市9月議会で、自民、民主、公明、みらい福岡、福政は、吉田市長が提案した「こども病院の人工島移転」関連議案(人工島の病院用地取得費47億円の補正予算案)を賛成多数で成立させました。18万を超す反対署名に示された市民の願いを踏みにじった吉田市長と自民、民主、公明などの反市民性が浮き彫りになりました。

これに対し日本共産党は徹底追及してがんばりました。議案質疑で、「検証・検討」の偽装ぶりを明らかにして市長の公約違反を追及し、小児科や産婦人科開業医・勤務医など合計92人の専門医師たちが計画撤回を求めた「緊急提言」や、患者家族の「子どもの命を救って」という悲痛な声さえも黙殺する市長を糾弾しました。さらに、財界・銀行いいなりに人工島開発への税金投入に突き進み、子どもの命さえも犠牲にする市長を厳しく批判しました。そのうえで議案撤回を要求しましたが、市長が応じなかったため、日本共産党は「吉田市長の不信任案」の動議を提出しました。重大な公約違反を繰り返し、市民を完全に無視する吉田市長にこれ以上市政運営を任せられません。採決の結果否決されたものの、「記録のある範囲で歴史上初めて」(市議会事務局)の市長不信任案の提案は市民から大きく歓迎されています。

今回の関係議案の成立は、市長が「第一関門」と述べているように、入口にすぎません。市民の反対世論はますます高まるでしょう。今回賛成した勢力の中にも動揺が生まれています。今後も10月には「新病院基本構想案」の市民意見募集や病院事業運営審議会での論議があり、その後も関連議案の議会審議があります。日本共産党は議会で市長と推進勢力をいっそう追及するとともに、市民と共同してこども病院人工島移転を阻止するため全力をあげる決意です。


市民の願いに背く自民・公明・民主

民主は吉田市政与党として、こども病院人工島移転を積極推進していますが、議案に対する質疑も討論もせず、市長不信任案に対する反対討論にも立ちませんでした。今議会でこども病院問題について何も語ることができなかったことは、「政権担当能力」が欠如した民主党の本質が現われたものです。

自民・公明は、今回議案に賛成しただけでなく、「こども病院・市民病院の統合移転」を市長に迫る内容の決議案を提出し、共産党を含む5会派の反対にもかかわらず数を頼みに可決させました。人工島の破たん救済をいっそう進める立場から、すでに市民からノーを突きつけられた「統合移転」(=市民病院の廃止)の復活を狙うなどとんでもないことです。また自民・公明が市長不信任案に反対して吉田市長への助け船を出したことは、両党が「市政与党」へとさらに踏み込んだものです。


政治の中身を変えてこそ  福岡市政で浮き彫りに

吉田市政の1年10ヵ月で浮き彫りになったのは、市政の担い手が自民から民主に変わっても、市政の中身は変わらないどころか、いっそう悪い政治が横行しているということです。人工島のムダづかいや、高齢者・障害者・子ども切り捨ての市政をおおもとから変えるには、日本共産党を伸ばしていただくしかありません。日本共産党は政治の中身を変えるためいっそう奮闘します。


福祉・教育の願い実現へ市民とともにがんばります

日本共産党は9月議会で市民の切実な要求をかかげてがんばりました。一般質問では、障害者医療費助成制度の改悪をしないよう求めるとともに、介護保険制度の改善、教室の冷暖房設置、老朽校舎の改修、学校耐震化の促進、原油高騰に苦しむ農業・漁業への支援などを要求しました。

また、65歳以上の個人市民税を年金天引きする条例改正案、談合の疑いが極めて強い落札率95%を超えた工事契約議案に反対しました。

日本共産党は、社会保障費の2200億円削減を続ける国に対して「社会保障費の抑制策の撤回を求める意見書」を提案しましたが、自民・公明・みらい等が反対しました。


引き続き市民のみなさんと共同して、福祉・教育の願い実現へがんばります。


以上


2008年9月議会


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