2005年6月22日
自民党による議長「たらい回し」に抗議し、
市議会の公正で民主的な運営を求める
日本共産党福岡市議団
一、六月議会の最終日となった本日、川上義之議長(自民党)が辞任し、議長選挙の結果、妹尾俊見議員(自民党)が議長に選出されました。
これは法に定められた議長任期四年に満たない二年で議長を交代したもので、自民党内の議長ポストの「たらい回し」に他なりません。
川上議長は辞任の理由として「気力と体力が萎えた」ことを挙げましたが、議長の職務遂行に支障をきたす具体的な問題は何もなく、この辞任理由が過去の「たらい回し」のときと同様に、まったくの口実に過ぎず、市民の納得を得ることができないことは明らかです。また、震災からの生活再建にむけて真剣な論議が市議会に求められている時に「議長たらい回し」を画策することが、市民感情と相容れないのは明白です。
わが党は、自民党の党利党略、市民不在の議長のたらい回しの暴挙に対し厳しく抗議するものです。
一、正副議長の任期について、地方自治法は「議長及び副議長の任期は、議員の任期による」(第103条第2項)としています。
福岡市議会においては、自民党などによって正副議長を任期途中で交代するたらい回しが、厳しい批判の中、繰り返され、そのたびに各派代表者会議において「正副議長は任期を全うする」ことを確認し、自民党も「今後このようなことはしない」と表明してきました。そうした中、二年前に議長に選出された川上議長は、報道機関の質問に対し、「途中の辞任は考えていない。任期を全うする」と明言していました。
今回の議長交代は、こうした各派共有の確認事項と、市民への公約を議長自らが乱暴にふみやぶり、党利党略に手を貸したもので、公党間の信義関係を失わせると同時に、市民を裏切るものです。
一、今回、代表者会議において、(1)正副議長は任期を全うする、(2)市民の信頼と議会の権威を高めるために努力する、(3)以上二項を確認事項として各派遵守する、ことを確認し、自民党も「確認事項を遵守する」と明言しました。これによって今回の議長たらい回しを正当化することができないのは当然ですが、自民党が議長たらい回しを策動することは今後一切許されないものです。
一、日本共産党市議団は、自民党による「議長たらい回し」を厳しく批判するとともに、代表者会議の確認事項に基づいて正副議長が任期を全うするよう強く要求し、議会に対する市民の信頼回復と議会の公正で民主的な運営を実現するため、ひきつづき全力を尽くすものです。
以上