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日本共産党福岡市議団の政策と活動

2001年1月29日

福岡市長 山崎広太郎 殿

日本共産党福岡市議団
団 長 宮本 秀国
副団長 黒田ハツ子
幹事長 原田 祥一
星野美恵子
比江嶋俊和
綿貫 英彦
倉元 達朗

(市長申し入れ)

市幹部の収賄汚職・入札不正事件の
徹底解明を要求する申し入れ

二十六日、木山光蔵総務企画局長が、本市発注工事の入札に際し、業者に便宜をはかった見返りに現金一〇〇万円を受け取ったとして収賄容疑で逮捕されました。一九九八年五月に入札が行われた「筥松第四ポンプ場」築造工事の談合事件で公判中の河本建設社長・河本有満被告も、同日、贈賄容疑で再逮捕されています。脱税に端を発した河本建設事件は、現職局長の逮捕という重大な事態を迎えました。

河本建設が工事を受注するために配ったとされる「裏金配付先リスト」には、業界幹部だけでなく市の幹部職員や「大物幹部OB」、さらに政治家など三〇〇人に及ぶ氏名が記入されていることが報道されており、公共工事における談合の状態化とともに政・官・業の構造癒着の実態が色濃く浮かび上がっております。地検の家宅捜索は、木山局長が過去十一年間に在籍した全ての室(市長室長室、市民局長室、経済振興局長室、財政局長室、保健福祉局長室、総務企画局長室)に及んでおり、さらに事件が広がりを見せることは必至です。

桑原敬一前市長時代に、「ゼネコン疑惑」「平日ゴルフコンペ事件」「収入役によるゼネコンへの献金要請」、「自民党パーティー券事件」など建設業者・業界との癒着腐敗が、度々問題になり、市民は事件の徹底解明と癒着腐敗の一掃を求めてきました。しかるに、開発優先市政と不正・疑惑を厳しく批判して当選した山崎市長が、「前市長の腹心の部下」であり、業界とのパイプ役と言われる人物を総務企画局長という要職にすえ、従来の体制をそのまま引き継いだことなど、いま改めてその任命責任も問われております。

今回の事件は、木山容疑者個人の問題だけでなく、大型開発の利権をめぐる政・官・業の癒着構造の中でおきた典型的事件であり、開発優先の市政のもとで作りだされた構造癒着と汚職腐敗の実態は、この際、徹底的に市民の前に明らかにされなければなりません。

わが党市議団は、昨年十一月に貴職に対し、事件の全容解明と再発防止を求めました。ところが、市の公共工事に関する事件であるにも係わらず、市長自らは徹底した調査も行わず、地検まかせという態度に終始してきました。このままでは、市政に対する市民の信頼はますます失墜し、不正と腐敗はいつまでも温存されることになります。現職局長が逮捕された今、市長が、「真相究明は地検まかせ」という態度をとりつづけるということは、もはや絶対に許されません。

市民は今、KSD事件や税金をくいものにした官房機密費問題などとあわせ、今回の事件の徹底解明を求めております。日本共産党市議団は、山崎市長が、工事発注者として自らの手で、市幹部の贈収賄・不正入札事件の全容解明をすすめ、開発優先市政のもとで作られた構造癒着の実態にメスを入れるとともに、全容を市民に公表し、入札制度の改善をはじめとする再発防止策を確立するよう、強く申し入れるものです。


以上


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